シンガポールならではの旧正月の祝い方

こんにちは、プログラマの三浦です。

旧暦の正月である春節が始まり、シンガポールは現在もまだ新年ムードで溢れています。

日本人の感覚では「大晦日は12月31日・新年は元旦」ですが、旧正月の感覚にも慣れてきました。何せ春節が近づくと、スーパーやショッピングモール等で流れているBGMが、おめでたいソングに変わってきます。そしてさらに近づくと店内のBGMの音量が一段と高くなります(はっきり言って、買い物に集中できないレベル)。昨年はうっかり、旧正月おめでたソングのコンピCDを購入してしまいました。

こんな曲ですね(初めて聴くと、溢れ出るポジティブ感に衝撃が走ります)。

https://www.youtube.com/watch?v=vPLL0zf_zdQ

今年は何を思ったか、旧正月の直前にチャイナタウンへ行き、おめでたい正月飾りを購入してきました。紅包(アンパオ)と呼ばれるお年玉袋のほか、縁起の良い4字熟語が書かれた壁飾り、縁起ものの飾りなどをゲットしました。

旧正月前の中華街。天気もイマイチで思ったより人は少なめ。それにしても年末のアメ横みたいな感じ...

旧正月前の中華街。天気もイマイチで思ったより人は少なめ。それにしても年末のアメ横みたいな感じ…

こちらでは失礼ながら至る所で「こじつけ」を見ることができます(笑)

街中で「福」と書かれた飾りをよく見かけますが、逆さになって貼り付けられていることも(理由があります)。

中国語で「福がやってくる」は「福到」と表記し、”到”の読み方とひっくり返るという意味の”倒”は、同じ音なので「福倒(フータオ)」”福が逆さ”=「福到(フータオ)」”福が到る”の意味を表しているそうです。同様にパイナップルは、鳳梨(ong lai)と読み、「旺来」と似た発音から「繁盛する・繁栄する・何でも上手くいく」という縁起物に担ぎ上げられています。

中国語は同じ読み方でもTONE(音のピッチの上げ下げ)で意味が全く異なります。そのために、読み方が大分重複しているんですね。例えば、私の名前、「望」は「王」という文字が含まれるので、同じwangと発音され、縁起の良い名前だ、と中国語の先生に言われました。

シンガポール(&マレーシアの一部)には、独自の新年の祝いがあります。通称ローヘイと呼ばれ、魚生(Yusheng イューシェン)という、お刺身&サラダを「ローヘイ!ローヘイ!!」と言いながら箸で持ち上げ混ぜつつ祈願するパフォーマンスです。

もともと、1964年に中国南部から移民した4人のシェフが考案したと言われています。ローヘイとは広東語で「撈起」と書き、漁師が魚を引き上げる動作を表すそうです。

料理の中身は、刺身入りの中華サラダで、これを一斉に箸で高く持ち上げ、皆で釣り糸をひきあげるような仕草をしつつ、「ローヘイローヘイ」と祈願します。この動作は「大漁→お金に恵まれますように」という意味だそうです。ちなみに、魚生(イューシェン)も「魚(イュー)」と同じ発音の「余」は“余りが有る”、“豊かになる”という福の言葉で、「生(シェン)は「升」と同じ発音で“上昇”を意味する縁起を担いだ言葉です。また、魚生のそれぞれの材料にも意味があります。 

これがローヘイ。それぞれの食材の意味は説明文を読んでくださいね。

これがローヘイ。それぞれの食材の意味は説明文を読んでくださいね。

オイル:と幸福 

プラムソース:家にをもたらす 

ピーナッツ、胡椒:長寿、健康、笑顔 

刺身:有り余るほどの 

ライム:幸運と成功と 

ワンタンの皮:黄金

まぁ、その殆どが「お金」を意味しています(強調してみました)。どれだけ金に執着しているかがよく分かるかと思います(小声

そんなイベントを無事滞りなく終わらせて、家族や友人と新年の抱負(どれだけ稼ぐか?)そんな話で過ごすのがシンガポールの正月の過ごし方といえるでしょう。私の偏見かもしれませんが、シンガポールの若者は異性のパートナーをゲットすること、いい大人は大金をゲットすること、この二点に執着していると思います(小声

個人的には、自分の実力相当のお金を得られることに感謝し、給料だけを上げるのではなく、本人らの経験やスキルも合わせて向上させて欲しいと、切に願うのでした。。。

先日昼の様子を投稿した、チャイナタウン前に鎮座位している酉様の夜バージョン。ノーコメント...

先日昼の様子を投稿した、チャイナタウン前に鎮座位している酉様の夜バージョン。ノーコメント…

Best Regards,

   Nozomu Miura

miura

秋田県生まれ。ベルギー、東京を経て現在シンガポール在住。 様々な業務アプリケーションの開発に関わり、主に低レイヤーの開発を得意とする。 ベルギーへ渡り、照明最大手のR&Dのリードエンジニアとして、メディアサーバや照明制御の開発に6年間従事。 2006年のユーロビジョンソングコンテストやアーティストのステージを支えるエンジニアとしてベルギーを拠点に欧州で活躍。 日本ではライブストリーミングサイトdommuneや、坂本龍一の映像配信などをサポート。 その一方で、vjとしてクラブシーンとも関わり、積極的にvjソフトウェアを開発。 小さくてもニーズのあるツールを提供するのが生き甲斐。次のプロダクト作成のため、メンバーを探している半ばの人生。 エンジニアとしてのメンタルを保つために、アジア大陸最南端でギラギラ葛藤中。 動物とあんことレッドブルが好き。最近お酒に弱くなりました。

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