「いわくつきの巣窟」という誤解

こんにちは、プログラマの三浦です。

今回はシンガポールについて書きたいと思います。

シンガポールに来て4年が経ちました。日本のゴシップ記事などでは「シンガポールは“いわくつき”の人間が集まる巣窟的な場所になっています」と書かれているとか…。確かに海外生活とは、何らかの理由で母国から離れて暮らすわけですから、それをネガティブに捉え「得体が知れない」という感情が湧く→「いわくつき」という言葉に置き換えられてしまうのでしょうね。

察しはつきますが、とんだとばっちりです。

「いわくつきの巣窟シンガポール」をイメージしやすい、高層ビル群と南国の木。

「いわくつきの巣窟シンガポール」をイメージしやすい、高層ビル群と南国の木。

例えば日本よりも刑罰は厳しく、特にドラッグなどはある一定以上の物量の保持だけで商用利用と判断され、死刑となります。税金も日本で得た収入に関しては、(両国の取り決めから)日本からの国税介入は普通のこと。何かと最初に挙がる相続税などに関しては、もう国籍を変えるぐらいしか手がない状況だと思います。

一時的な株や金融商材での儲けはキャピタルゲイン課税がないという点で、恩恵はあります。

ただし定期的であったり、キャピタルゲインの判定がされない場合の株式の売却益などは通常どおり個人所得税を支払います。これはシンガポール法においてのことなので、あくまでもシンガポール国内の事象について限定されます。他にメリットと言ったら、住民税、相続税、贈与税ですかね。個人的には贈与税がないなら、アラブの石油王か、中国の不動産王あたりから、ポンと寄付をいただけないかと言い続けて早4年。。。

最近はシンガポーリアンや、私と同じように「シンガポールにやってきた外国人」と関わる機会が多いため、正直日本人コミュニティがどのようになっているのか少々疎く、そのコミュニティの中でも天上界の人たちがどのような生活をしているのかわかりません。

ただひとつ言うとすれば、それぞれ目的があってシンガポールにいますので、同じ目的を持った人同士が集まっている印象はあります。例えばお子さんがいて日本人学校に通うシチュエーションであれば、横の繋がりがそこで出てきますよね。

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私にとっては、アジア圏の多民族国家でITに理解のある国として選んだ国。

EP(就労ビザ)が継続できる限り・もしくは永住権を取得できれば、更なるビジネス展開のため、もうしばらくお世話になろうと思っています。そのためには今まで以上にシンガポールへの貢献を求められています。

外国人の就労ビザを取得・更新の条件も少しづつ変わってきています。今までは、月収が最も重要なファクターでした。これは相変わらず重要ですが、その本人がその月収に見合う外国人かどうかに加えて、そのEPを出す会社自体がシンガポール国内の会社と取引をしているのか。つまり日本(母国)だけとのお金の出し入れ目的ではないか?採用計画の中にシンガポーリアンを定期的に雇っていく計画があるか?それが実際に行われているかどうか?などが銀行のステートメントの提出やら採用計画書の提出などで調査されるようになってきています。

国家、つまりシンガポールの視点で見ると極めて真っ当な条件だと思います。これまでは経済的なメリットだけに注視していたのですが、より冷静になった印象です。また今後犯罪歴の確認なども一層厳格化されると言われています。

ゴシップ記事では、日本から見たシンガポールの印象と実態が違うことも多々あり、私なりに現状を書き起こしてみました。

Best Regards,

Nozomu Miura

miura

秋田県生まれ。ベルギー、東京を経て現在シンガポール在住。 様々な業務アプリケーションの開発に関わり、主に低レイヤーの開発を得意とする。 ベルギーへ渡り、照明最大手のR&Dのリードエンジニアとして、メディアサーバや照明制御の開発に6年間従事。 2006年のユーロビジョンソングコンテストやアーティストのステージを支えるエンジニアとしてベルギーを拠点に欧州で活躍。 日本ではライブストリーミングサイトdommuneや、坂本龍一の映像配信などをサポート。 その一方で、vjとしてクラブシーンとも関わり、積極的にvjソフトウェアを開発。 小さくてもニーズのあるツールを提供するのが生き甲斐。次のプロダクト作成のため、メンバーを探している半ばの人生。 エンジニアとしてのメンタルを保つために、アジア大陸最南端でギラギラ葛藤中。 動物とあんことレッドブルが好き。最近お酒に弱くなりました。

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