TECHLIFEの今後の展開

こんにちは、プログラマの三浦です。

今日は私の会社であるTECHLIFEの今後の計画を紹介しましょう。

私たちは受注開発業務のほか、自社製品も開発し販売しています。

http://www.techlife.sg/

私自身はもともと、SoftAdvanceという会社で「風立」というVJソフトを開発していました。もう10年以上前になりますね。その頃、motion diveをはじめ、Fuse, composit station, m7など多くのVJソフトウェアが日本国内で開発され、第2のVJブームが起こっていた頃でした。「風立」は事前にレンダリングした動画を再生するタイプのVJソフトではなく、当時はマイナーなジェネレーティブなVJソフトで、その場でリアルタイムにレンダリング・現場に投影できるのが売りでした。今では、UnityやUnrealEngine、TouchDesigner、vvvvなどがありますが、当時の状況では一種の冒険でした。

ちなみに、TouchDesigner、vvvvも当時からありました。Unityは最初のバージョンが開発されはじめた頃かもしれません。彼らも業界長いですね。

そのあと、私が開発した製品に目をつけてくれた、ベルギーのMartinProfessionalという会社へ、海を越え(大陸を越え?)転職しました。ここでは、私のプログラムをメディアサーバのソフトウェアとしてOEM提供をしましたので、メディアサーバ業界に移ったことになります。海外のビジネスショーもよく参加しましたが、そこで出会ったライバル会社のプログラマは、会社は違えど皆同類。どのメーカーのプログラマともすぐに仲良くなりました。今でも彼らとの交流は続いています。大抵、vjソフトやメディアサーバは、他のソフトウェアと若干異なり、ある一人の強烈な作りたい!という熱意で維持されていることが多いです。もちろん、例に漏れずその思いが常に私の原動力です。

(ちなみにMartinProfessionalはHARMANに買収され、昨日SAMSUNGにHARMANが買収されたとニュースに出ていましたね。時代の移り変わりが早い!!)

私の場合、vjソフトを最初から作りたいという気持ちでスタートしたわけではなく、当時GPUの使い道はゲームでしかない状況でした。それ以外に何か利用したいと考え、他の使い方がないかと探していた頃にvjに接する機会があり「これだ!」と思い立ったのです。「vjやらずにvjを語れるか?」という思いでvjをスタートし、その後自分のためだけにvjソフトウェアを作り続けています。

今であれば、機械学習にGPUをガンガン利用できますが、その当時はまだGPGPU的な発想が出てくるほど、パフォーマンスは良くありませんでした。

今、VJ業界を見渡すとResolume、VDMX、TouchDesigner、vvvvなどが主流です。メディアサーバの業界にいたので、開発を続けてきた彼らのアドバンテージたるや、山のように高く、5年ほどのブランクでそれを取り戻せるほど甘くはないです。とはいえ、それについては重々承知しているので、ならば次の5年を先取りして準備せねばと構想を練っているところ。その構想のベースは、実は「風立」を作った時から一つも変わっていません。それが実現できるまでは、この開発を止めることはないでしょう。

また、それと同時にもう一つのテーマは「シーンの間口を広げること」です。

常に新しい体験者がやってくるシーンに対して、TECHLIFEが提供するKrakenのようなシンプルなVJソフトウェアを提供し続けたいと考えています。ハイエンドモデルに目が行きがちですが、「エントリーモデル」はシーンの活性化になくてはならないものだと信じています。

エントリーモデルとして最適な'Kraken' シンプルなソフトを使いたい上級者=プロの方にも併用していただいています。

エントリーモデルとして最適な’Kraken’ シンプルなソフトを使いたい上級者=プロの方にも併用していただいています。

今後、VJソフトウェア’Kraken’や’GRoK’に時代に即した機能を追加していき、ビデオマッピングソフトウェア’1978’が持っていた機能も融合していきたいと考えています。また、人気製品の一つ、FFGL Pluginも今後提供し続け、こちらはエフェクトだけではなく、Sourceプラグインとしてジェネラティブなプラグインシリーズの提供も今後考えています。またIP伝送も様々なシーンで利用されていくため、TCPSyphon,NDIなどを活用したソリューション、OEM提供などを積極的に行っていきたいと思っています。

シンガポール向け天気アプリ'SG RainMap'が天気カテゴリのランキングでトップに!励みになります。間もなく、アンドロイド版もリリース予定。

シンガポール向け天気アプリ’SG RainMap’が天気カテゴリのランキングでトップに!励みになります。間もなく、アンドロイド版もリリース予定。

大学院の頃、ニューラルネットワークを研究テーマに選んでいたこともあり、今後は機械学習、そしてV.R.、そして最近興味の対象の一つドローンをミックスして、新製品の開発に励みたいと思います。ぱっと見、バラバラの分野のように見えますが、これが将来一本の線に繋がることを楽しみにしています。

今後もどうぞ、ご期待ください。

Best Regards,

Nozomu Miura

miura

秋田県生まれ。ベルギー、東京を経て現在シンガポール在住。 様々な業務アプリケーションの開発に関わり、主に低レイヤーの開発を得意とする。 ベルギーへ渡り、照明最大手のR&Dのリードエンジニアとして、メディアサーバや照明制御の開発に6年間従事。 2006年のユーロビジョンソングコンテストやアーティストのステージを支えるエンジニアとしてベルギーを拠点に欧州で活躍。 日本ではライブストリーミングサイトdommuneや、坂本龍一の映像配信などをサポート。 その一方で、vjとしてクラブシーンとも関わり、積極的にvjソフトウェアを開発。 小さくてもニーズのあるツールを提供するのが生き甲斐。次のプロダクト作成のため、メンバーを探している半ばの人生。 エンジニアとしてのメンタルを保つために、アジア大陸最南端でギラギラ葛藤中。 動物とあんことレッドブルが好き。最近お酒に弱くなりました。

2 comments

  1. nanographica · 11月 15

    素晴らしいです!今後の御活躍楽しみにしております!

    • miura
      miura · 11月 15

      ありがとうございます。大変励みになります!今後ともどうぞよろしくお願いいたします!